1890年、サヴォワ地方の小さな村で、ジョセフ・オピネルは、彼の名を冠した折りたたみ式ナイフを発明しました。オピネルは現在もジョセフ・オピネルの子孫によって運営され、アルプスの中心地であるシャンベリーで製造されています。

その優れた品質からブランドとしての地位を確立したオピネル社は、130年以上にわたって名声を得てきました。製品は、DIY、スポーツ、アウトドア、ガーデニング用ナイフやポケットツール、そして、キッチンナイフやテーブルナイフなど、多岐に渡って展開しています。

Made in France

オピネルのほとんどの商品は、フランスのサヴォワ地方にあるシャンベリーの工場で製造されています。

シャンベリー工場の従業員数は180名で、そのうち120名が直接生産に携わっています。事業展開に伴い、既存の4,000㎡に2,000㎡の産業用建物を増設しました。(2015年に1,500㎡、2018年に500㎡)。2022年には、世界70カ国以上で650万点が販売され、売上高は3,450万ユーロ、そのうち45%が輸出によるものです。アメリカの子会社OPINEL USAは2016年にシカゴで設立され、同ブランドの製品を米国で販売しています。
※但し、シャンベリーで開発され、ポルトガルのパートナーによって製造されたPerpétueカトラリーシリーズは除きます。

なお、フォールディングノコギリの刃、マニュアルシャープナー、マイクロファイバーキッチンクロスはアジアで、研ぎ石はイタリアで作られています。

Manufacturing-製造について-
Opinel Joseph

鍛冶屋の一族

OPINELはファミリービジネスで、社長のフランソワ・オピネルとゼネラルマネージャーのドゥニ・オピネルは創業者ジョセフ・オピネルの曾孫にあたります。経営管理は、2人の副社長の責任のもと、産業、購買・開発、マーケティング・コミュニケーション、輸出を担当する各担当マネージャーを監督しています。

サヴォワのサン=ジャン=ド=モーリエンヌにあるオピネル美術館は、ジョセフ・オピネルの弟で鍛冶屋のジャン・オピネルの子孫であるジャック・オピネルとマキシム・オピネルが運営しています。

Opinel Chambéry

オピネルの理念

「シャンベリーでの雇用創出」「品質管理体制の構築」「事業活動における環境負荷の低減(廃棄物の分別とリサイクル、廃棄物対策など)」がオピネルの企業理念です。

Opinel logo

ブランドを守るために

オピネルでは、ブランドや製品の知的財産権の保護に力をいれてきました。現在では約100カ国で900以上の保護手段(商標権、意匠権、特許権など)が達成されています。

1909年のOPINEL®ブランドの登録商標に始まり、1955年と2000年の二度に渡るビロブロック®の特許権の取得、王冠を頂く手のマークやナイフの形状もすべて産業財産権の対象となっています。そのためオピネルの折りたたみ式ナイフはいかなる変更も禁止され、伝統的なデザインの継承がなされているのです。

さらに、オピネルと商業パートナーでは常に市場の監視をおこなっています。模倣品に対しては速やかに追跡し、産業財産権を専門とする弁護士が、高い専門性をもって対応できる体制を整えています。